2014年9月15日

異文化(10日目)


le 11 septembre 2014

きょうはCUFLEで授業を受けた後、インドネシアについてのイベントに参加してきました。
Amélieから頼んだ洗濯物を受け取るときに、

「私はこのあと、インドネシアのイベントに行くんだけど、どう? 行きたい?」

と誘われたので。
その時は眠くてこの後は寝ようと思っていたところだったので、断ろうと思ったのですが、なんとなく「行かない~」とは言えず。。 結局、行ってきました。
でも、行って正解でした! とてもすばらしいイベントだったからです。

ちなみに、Amélieはこの夏まで、双子の弟さんと一緒にインドネシアに留学していたそうです。


家から、イベントが行われるLa FLASHの隣の建物(名前失念)に向かう途中、仮装集団に出会いました。


派手。
この集団以外にも、コカコーラの缶に扮した人たちや、キャラクターのコスプレをしてる人もいました。




彼らに頼まれて身体に落書きするAmélie。
これはいったい何なの・・・?とAmélieに聞いてみたところ、新入生が参加するイベントだそうです。
La Rochelle だけで行われているものではなく、フランス全域で行われているそうです。
何の為に彼らがこれをしているのかは、言葉の問題でちょっとよく理解できなかったです・・・orz
フランスだけじゃなくて、アメリカでも似たような新入生のイベントが行われているらしいとも聞きました。
「日本ではないの?」と聞かれたので「ないよ~」と答えましたが・・・ないですよね?日本では。
ちょっとびっくりでした。




いつも通る港の近くを、船が移動していました。



建物に着くと、まずはインドネシアの楽器を体験させてもらえました。







とても美しい楽器でした。
私も、この↓楽器を一緒に演奏しました♪


これ、木魚みたいな音がするんです・・・!
仏教の影響とか受けてたりするのかな。

次に、インドネシアの伝統的な髪型を体験しました。


これ。
髪を結ってもらっている最中に、「あなたの髪は綺麗ね!良い髪~!」と言っていただけて嬉しかったです\(^ω^\)( /^ω^)/
付け毛はなんだかもさもさしていました。

一時間くらい楽器を演奏して、一旦外に出ました。
夜のメインイベントが始まるまで時間があったので、Amélieの友人たちと一緒にお酒を飲みに行くことになりました。




ここのお店。
Centre ville(中心街)近くにあります。
ここは元々、船乗りたちがつどう酒場だったと聞きました。素敵・・・!

飲んでいるお酒は、ラズベリーのワインと・・・何だっけ。何かのワイン・・・。
おいしかったです!

フランスに来て初めてのお酒ヽ(*´Д`*)ノ
わたしはお酒が好きなので、テンション上がりまくりでした!
なぜか「かんぱ~い」と日本語で乾杯してくれたし。(笑)
嬉しかったです。
その後、「乾杯」のフランス語での言い方も教えてもらったので、改めて「Santé !」と乾杯。

だいたい一時間半くらい、特におつまみなしで飲んでいました。ううん。
その後、メインイベントへ!


このイベント。
インドネシアのガネーシャ大学というところからいらっしゃったそうな。







踊りも音楽も素晴らしかったです。
私は人間の肉体をとても美しいものだと思っていますが、踊り(ダンス)は、人間の肉体の美しさを際立たせるものなのだな、と感じました。
私は一時期、神社で巫女舞をしていたことがありますが、日本の巫女舞が清らかな水のイメージだとしたら、このインドネシアのダンスは芳醇な香油のイメージだなあ などという感想を抱きました。
私の知っている日本的な踊り(?)が巫女舞だけだったので、うまく日本とインドネシアを対比させて考えることが出来ませんでしたが、きっと他の日本舞踊でもインドネシアのそれとは違う魅力を感じることができるのではないかなと思います。
その土地それぞれに育つ文化には、気候風土や歴史、思想、宗教なども関係してくるのでしょうね。


そしていよいよメイン!
「ラヨンサリの物語」。
以下ネタばれです。↓
反転でご覧下さい。

登場人物:
ラヨンサリ(Layonsari):美しい娘。
ジャヤプラナ(Jayaprana):王の従者。ラヨンサリと恋に落ちる。
宰相:王に仕えている。ジャヤプラナの叔父。
王:国を治める強大な王。

村に住む美しい娘、ラヨンサリと、次の王になる者と見定められている王の従者、ジャヤプラナは恋に落ちる。
彼らは互いに愛し合い、ついに結婚することとなった。



そこに現れたのは、この国を治める強き王。ジャヤプラナは王を尊敬している。


王「私は王だ。私は私が考えるような者である。私は私の望む全てである。私は全てを征服する者である。私はこの国のすべて、そして国民の運命のすべてを握っている。私は私自身である」


(左が宰相、真ん中が王、そしてジャヤプラナとラヨンサリ)

王は美しいラヨンサリを一目見て、ラヨンサリを自分のものにしたいという欲望を抱いた。
そして宰相にこう命じたのである。

「ジャヤプラナを殺せ」

強大な王の命とあっては、逆らうわけにはいかなかった。
宰相はジャヤプラナの元へと向かう。
宰相はジャヤプラナののど元に剣を突きつけ、彼を殺そうとした。
しかし、宰相は何も知らないジャヤプラナを殺すことに良心が痛み、涙を流した。

「・・・ジャヤプラナ、王が私にお前を殺すように命令したのだ。王は、ラヨンサリを愛している。お前を殺し、ラヨンサリを手に入れるおつもりだ」

ジャヤプラナは驚き、そして悲しんだ。

「叔父様、教えて下さりありがとうございます。殺してください。僕は、ラヨンサリも愛しているが、王のことも父のように愛し慕っているのです。僕にはどちらかを選ぶことなど出来ない。・・・さあ、殺してください」

「私には出来ない・・・」

「叔父様、僕はあなたのことも父のように愛しているのです。お願いだ。殺してください」

「・・・許してくれ」

そうして宰相はジャヤプラナを殺し、血に塗れた剣を持ってその場を立ち去るのだった。

いつまでも帰ってこないジャヤプラナを心配して外に出てきたラヨンサリは、宰相に出くわす。

「宰相様。ジャヤプラナが帰ってこないのです。彼が今どこにいるのかご存知ではありませんか?」

宰相は自らが殺したジャヤプラナのことを愛するラヨンサリとは、目を合わせることができなかった。
そしてラヨンサリは気づいてしまう。宰相が、赤く濡れた剣を抱いていることに・・・。

「宰相様・・・それは・・・?」

「・・・ラヨンサリ」

ラヨンサリは、気づいてしまった。
そしてジャヤプラナの血が滴る剣を抱き、いつまでも泣き暮れる・・・。

そしてその晩、王がラヨンサリの元を訪れ、彼女を自分のものにしようと抱き寄せる。
しかしラヨンサリは、ジャヤプラナを愛していた。
王のものとなる前に、ラヨンサリは剣で自分の胸を突き、ジャヤプラナの後を追った。

王は目の前で死んだラヨンサリと、彼女の使った剣を眺め、そして彼も後を追ったのだった。

(終わり)


・・・というような物語でした。
悲恋ですね・・・。
ちなみにこの劇(?)は英語で行われていたので理解することが出来ました。
最初は「ライオンのサリ(Lion Sari)の物語」と勘違いしていましたが・・・。
雄ライオンと雌ライオン、そしてサバンナを治める王のライオン・・・??? みたいな。ひどい。

インドネシアの文化に興味を抱くことになった夜でした。
行ってよかったな~!


ピース!


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はな 2014年9月13日 3:45
フランスにて、語学を学ぶ場合でも、英語がある程度出来ないと、難しいんですね。日本では、世界共通語とされる英語を、理解してくれる人が少ないと思いますが、そちらでは、英語に対してどの程度の理解度なんでしょうか?
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はなさん、質問ありがとうございます。
ラ・ロッシェル大でCUFLEを受ける場合に限っては(私がそれしか知らないので;笑)、フランス語を学ぶ際に英語は必要ないと思います。
授業はフランス語で行われるので!
ラ・ロッシェルは、基本的には英語はあまり通じない・・・と、私は今のところ感じています。

英語が通じる:
・大学の教授
・大学生(通じない人もいる)
英語が通じない:
・街の人(たまに通じる人もいる)
・CUFLEの先生?(「私の英語があんまり良くなくてごめんね・・・!」と言われました)

こんな感じでしょうか・・・。
日本と同じかもしれませんね。

というか 何でわたしはここで英語を話した経験が既にこんなにあるんだ・・・? ちゃんとフランス語を話せ!って感じですね・・・!
精進します。

いつも見てくださっている方、コメントを下さる方々もありがとうございました(´ω`*)



1 件のコメント:

  1. フランスに来てインドネシア文化に触れるとは面白いね。楽しくって良かった。新入生の変装イベントにもぜひチャレンジ!(イヌゲン)

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